リアル「なつぞら」帯広農が大金星 「すず野球」でほんろう健大高崎撃破

 「高校野球交流試合、帯広農4-1高崎健康福祉大高崎」(16日、甲子園球場)

 21世紀枠で今春のセンバツに選出されていた帯広農が、昨秋神宮大会準優勝の高崎健康福祉大高崎を破る大金星を挙げた。NHK朝ドラ「なつぞら」のモデル校となった同校。創立100周年を迎えた記念すべき年に、“甲子園初勝利”を手にした。鶴岡東は日本航空石川との接戦を制した。

 真っ青な「なつぞら」が広がった甲子園で、帯広農の「すず野球」が躍動した。

 この夏初先発となった井村塁投手(3年)が6回を1失点に抑え、打っては2年生・谷口純也外野手が二回2死満塁から右前へ先制の2点適時打の大仕事。休校期間中は実家の農業を手伝い、根菜の一種であるビートの移植を行っていたという打のヒーローは「(当たりは)いい感じではなかったけど、転がってくれた」と控えめに喜んだ。

 高崎健康福祉大高崎エースの下対策では学校の特性を生かした。土木科の生徒が作ったコンクリート製の台にマシンを載せ、下の身長184センチから投げ下ろす高さを再現。“仮想・下”の打撃練習を行い、ドラフト候補左腕の攻略につなげた。

 今年に入り、チームが掲げた「すず野球」も実現した。「す」はスマイル、スピード、素直さ、「ず」は頭脳などを表す頭文字だが、2番手で登板した水上流暢外野手(3年)は90キロ台のカーブと最速135キロの直球を駆使し、緩急自在の“頭脳”的投球で健大高崎打線をほんろう。「なつぞら」ヒロインの広瀬すずファンだという背番号9は「スマイルでやりきれて良かった」と会心の笑みを浮かべた。

 高校で野球を終える部員がほとんどだという帯広農。9月には井村らも公務員試験を受ける予定だ。今春のセンバツではかなわなかったが、今夏達成した創立100周年に刻む“甲子園初勝利”。「はるぞら」から「なつぞら」へ。季節は変わったが、選手のたちの変わらぬ思いが、聖地で実を結んだ。

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