帝京サヨナラV 名門復活へ、新垣「恩返し」のサヨナラ二塁打
「高校野球東東京大会・決勝、帝京3-2関東第一」(8日、大田スタジアム)
甲子園優勝3度の名門が8年も遠ざかっていた東東京の頂点に立った。帝京は延長十一回1死一、二塁で新垣煕博捕手(3年)が左越えのサヨナラ二塁打。不振続きだったヒーローは「外野を越えた瞬間に監督さんの顔が浮かんだ。使い続けてくれた恩返し。(10日の東海大菅生との東西優勝校対決にも勝って)東京一の監督にしたい」と目を輝かせた。
今年を含め、2011年夏から9年も甲子園出場を逃しているのは最長ブランク。前田三夫監督(71)は“トンネル脱出”のためにカンフル剤を注入。通学圏外から初めて受け入れたのが、今の3年生たちだ。殊勲の新垣は沖縄県出身。堺市出身の加田拓哉主将は関西人らしいノリでチームを変えた。前田監督が自信を持っていた新チームも昨秋の東京大会は準優勝。センバツにあと一歩届かなかった。
最後の夏は、前田マジックもさえた。1点を追う九回1死、加田が四球で出ると、続く新垣の初球にエンドラン。一、三塁として武藤が初球スクイズ。「相手は力投派。外すことは考えていない。武藤は打ちたそうな顔をしていたけど、念を入れてサインを2度も出しました」。わずか2球での同点劇。甲子園にはつながらない優勝でも、名門復活ののろしは上がった。
