吉村知事の母校・生野、感謝のコールド発進 代替大会開催に尽力…先輩の思いに応えた

 3回、追加点を奪いベンチで喜ぶ吉村監督(左端)と生野ナイン(撮影・山口登)
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 「高校野球大阪大会・1回戦、生野11-1住吉商」(21日、くら寿司スタジアム堺)

 大阪代替大会は、くら寿司スタジアム堺などで行われ、大阪府・吉村知事の母校である生野が住吉商を11-1で下して好スタートを切った。夏の甲子園がなくなった球児たちのために、いち早く「代替大会」の開催案を示してくれたのが同知事。心優しい先輩の思いに応えるべく、後輩たちが“異例の夏”を全力で戦い抜く。

 この夏を、忘れられない夏にする-。大阪府のトップとして奮闘する偉大な先輩へ、不運を乗り越えた後輩たちが感謝の勝利を届けた。

 大阪大会の1回戦に登場した吉村知事の母校・生野が、住吉商を圧倒し5回コールドで初戦突破。「吉村知事も生野でラグビーをされていたと聞いて、僕たちの気持ちを分かってくださったのかなと。(代替大会が)決まったときはうれしかったです」。主将の安部遥斗内野手(3年)は、夏の選手権が全面中止になっても、試合ができるよう尽力してくれた先輩への感謝を口にした。

 新型コロナウイルスの全国的な感染拡大により、選手権の中止が決まった5月20日。吉村知事は、すぐさま「僕自身はやってほしかった。考え直してほしい」と日本高野連へ訴えかけた。さらに、同29日には「できることは何でもやります」と府独自の大会開催に向け、尽力する考えを示していた。

 そんな府のトップの懸命な姿に、吉村健監督(33)は「大会がなかったら選手たちは本当に落ちていたと思う。あの時期の前向きな発言はありがたかったです」と感謝した。

 この日は、初回に先制されたものの、直後に勝ち越しに成功。三回にもクリーンアップの連続適時打などで2点を追加し、4点リードで迎えた五回に連打で一挙6点を奪い、コールド勝ちをもぎ取った。

 「何とか1試合でも多く、一日でも長くやってほしい」とナインへの思いを口にした吉村監督。異例の夏だからこそ、一球一球を大切に戦い抜いてほしい。自分たちのために尽力してくれた先輩の思いに、全力プレーという最高の形で恩返しすることを誓った。

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