神奈川県の独自大会で粋な計らい 1試合のみ希望の舞岡と足柄“交流試合”で対戦
神奈川県高野連は17日、今夏の県独自大会の組み合わせを発表した。トーナメント形式ながら、舞岡と足柄は1試合のみの参加を希望したため独立した“交流試合”での対戦。全国屈指の激戦区で粋な計らいが実現した。
熟考の末に至った決断だった。県独自による公式戦の開催準備が決まった後、足柄ナインはマネジャーを含めた21人全員でミーティング。トーナメントへの参加、1試合のみの参加、不参加という3択からどれを選ぶか話し合った。
4時間の議論で出した答えは1試合に懸けることだった。「全員でそろって試合をすることを優先した形です」と由比藤大介監督(33)。大会期間は8月下旬まで続き、希望進路によっては途中離脱せざるを得ない可能性がある。仲間を欠くことなく戦いたい教え子の思いを尊重した。
1試合だけでも参加が認められたことに「(同連盟には)感謝の気持ちでいっぱいです」。意見を交わしたことで絆が深まったことを感じながら、夏に挑む。