オリックスが史上初の6タテくらう 山本でも止まらない…

 「ロッテ6-5オリックス」(28日、ZOZOマリンスタジアム)

 最後の打者、オリックス・中川が空振り三振に倒れても、西村監督は視線を向けたままだった。同一カード6連戦6連敗。史上初となる“惨事”に、ぼう然と立ち尽くした。

 最後の頼みだった先発の山本が誤算だった。初回にT-岡田の2ランなどで3点を先取。しかし、味方の失策に加えて自身も制球に苦しみ二、三、四回に失点で逆転を許す。六回途中まで粘ったが、まさかの5失点(自責4)に終わった。

 それでも打線は粘り、2点を追う八回にT-岡田の適時打で1点差に迫ってなおも一、三塁。ここでベンチは三走・吉田正に小田、一走・T-岡田に佐野と“代走攻勢”の勝負手に出る。佐野が二盗に成功し二、三塁。ロドリゲスは左前適時打で逆転と思われたが…風岡三塁コーチャーは二走の佐野に三塁ストップの指示を出した。打者走者のロドリゲスが一、二塁間へ飛び出し、つられた佐野がアウトになる最悪の展開で結局、同点止まり。その裏に増井がレアードに一発を浴び、万事休すとなった。

 西村監督は「あそこで一気に勝ち越さないと。走塁?ベースコーチが判断したわけですからどうこう言うことはない」と誰も責めることはなかった。

 6連敗で借金は7。

 「勝てるゲームも何試合かあっただけに…。一番最悪のことになってしまった。それでも9試合ですから。火曜日、西武戦からやり直しと言うことです」

 ディクソンのサヨナラ押し出し死球に始まり、K-鈴木、村西が2軍落ち。エース山岡は故障離脱。この6連戦で開幕ローテを託した3人がいなくなり、守護神も不在となった。救世主の出現が待たれる。

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