ヤクルト・山田哲、試合減でもトリプルスリー目指す「歴史に名刻めるような記録を」

 「練習試合、ヤクルト15-3中日」(2日、神宮球場)

 同じ場所、それでも違う景色がある。ヤクルト・山田哲が目指すのは、そんな未知の領域だ。4度目のトリプルスリーへ。「(試合数が減って)厳しくなるのは当たり前。その中で結果を残していきたい」。目標は力に変わった。

 6・19へ。燕のキーマンが徐々にギアを上げていく。練習試合初戦では、結果以上に課題が言葉になった。三回に中前打を放つと、四回には中前適時打。2安打1打点と好調を示したが「まだまだ。今日の2本もたまたまだと思う」と“辛口採点”だった。

 自粛期間での新たな挑戦は封印していたという。「応用よりも基本。素振りだったり、ウエートトレーニングだったりの基本をしっかりやってきました」。足元を見つめ、土台を固める。これまでの歩んできた道を信じ、真っすぐ進んだ。

 夢は大きく描く。だからこそ慢心はない。調整中の投手陣であることを頭に置いて、「状態はこれから上げていきたい。試合勘を取り戻していきたい」と自らを律した。プロ10年目。節目の一年に、チームの主力としての自覚も胸に秘めた。

 3カ月ずれ込んだ開幕。交流戦も中止になり、試合数も120試合まで減った。「口で言うのは簡単ですけど、でも歴史に名を刻めるような記録を残したい」。歴史に残るトリプルスリーの偉業へ。この日奏でた快音は、新たな夢への始まりにすぎない。

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