DeNA・南場オーナー「かつてない危機状況」 臨時オーナー会議で無観客の影響語る

 日本野球機構(NPB)は12日、オンラインによる臨時のオーナー会議を開いた。議長を務めたDeNA・南場智子オーナー(58)は試合数、無観客開催の影響について「かつてない危機となる状況」と表現。今後、12球団で打開策を探っていく方針で一致した。また、11日の12球団代表者会議で一致した開幕目標について確認。6月19日、26日、7月3日を軸に進めていることも明らかになった。

 約1時間半におよぶ各球団トップによる議論。会議後、議長を務めるDeNA・南場オーナーは、経営者としての危機感を隠さなかった。無観客、試合数減の影響について「かつてない危機となる状況」とし、「減収のインパクトは大きい」と話した。

 開幕時期の目標こそ確認したが、試合数などの詳細は流動的とならざるを得ない。「何試合できるか、やり方は決まってない。かかる費用も算出できていない」と同オーナー。ただ、影響を受けることは間違いなく「球団経営だけでなく、選手、ファンへの影響もある」とした。

 議論の中で選手の参稼報酬など、課題はイメージとしては出されたという。ただ、具体的な討議には至っておらず、同オーナーは「力を合わせて乗り越えていこうということで一致した。具体的に何ができるかは今後議論していくことでとどめている」とし、今後の検討課題とした。

 コロナ禍の全面的な収束は見通せず、球団に及ぶ影響は長期に及ぶことも考えられる。南場オーナーは「経営基盤の充実は重要な問題」とし、斉藤コミッショナーも「プロ野球自体として独立採算、ちゃんと自立できるようにしていかないといけない」と課題を口にした。プロ野球の安定的な経営持続のため、知恵を絞る。

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