日本ハム・輝星 甲子園に帰ってきたけど…大乱調4四球で1軍白紙

 「オープン戦、阪神3-0日本ハム」(6日、甲子園球場)

 思い出の舞台で、開幕1軍入りを決める快投とはいかなかった。金足農のエースとして18年夏の甲子園準優勝に導いた吉田輝がプロ入り後初の甲子園“凱旋”。2回1安打無失点も4四球と制球に苦しみ、「何回も投げている。投げにくいと言い訳もできない」と肩を落とした。

 3点を追う六回からマウンドに立つと、先頭のボーアにいきなり四球。マルテを見逃し三振に斬るも直後の福留にも四球を与えた。捕手・宇佐見の2度の盗塁刺があり、何とか無失点で切り抜けたが、続く七回も2死一塁から高山、近本に連続四球を与え、天を仰いだ右腕。終始ピリッとしなかった。

 ベンチの栗山監督の表情も曇りっぱなし。「全力で抑えにいく姿ではない。甲子園の時一球一球めいっぱい投げていた。こっちは躍動感を求めている」と落胆した様子。今後の1軍での登板も「何も考えてない」と白紙状態を強調した。

 開幕まで残り2週間。1軍入りに黄信号がともったが、やることは一つ。「レベルをもう1個上げた状態にしたい」と右腕は力を込めた。

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