巨人、支配下契約のモタ 母からのサプライズ激励メッセージに泣いてモタ

 巨人は28日、育成2年目のイスラエル・モタ外野手(24)と支配下選手契約を結んだ。年俸550万円で背番号は「44」。東京ドームでの全体練習後の会見では両親出演のサプライズ動画が映し出され、大粒の涙を流しながら歴代最強助っ人になると決意。同席した今村司球団社長兼編成本部長(59)は「ハンク・アーロンになってほしい」と激励した。(金額は推定)

 止めどなく流れる涙を自らのユニホームで拭い、懸命に前を向いた。会見場内のテレビモニターに映し出された両親の姿と、母親からの激励のメッセージに感極まった。夢を追い、大海原を渡って2年目。モタがついに支配下選手登録を勝ち取った。

 「日本の野球の歴史の中でいろんな外国人選手がいたと思います。その中で一番の選手になるのが目標です」

 ジャイアンツ球場で行われた前日27日の全体練習前に一報を耳にした。「率直にうれしいですし、本当に幸せな気持ちでいっぱいです」。今春キャンプは2軍スタートだったが、持ち味の打撃で猛烈にアピール。宮崎1次キャンプ中に1軍に合流すると、最終的に原監督からMVPに指名された。

 会見に同席した今村球団社長からは「ハンク・アーロンのようになってほしい」と背中を押された。MLB歴代2位の通算755本塁打を誇るレジェンドを引き合いに、圧倒的な長打力を求められた。「『MOTA』を逆から読むと『ATOM』なので」と今村社長。鉄腕アトムのように、モタが巨人軍の救世主となる。

 ここまで実戦11試合に出場し、41打数14安打で打率・341、1本塁打、9打点。一塁と左翼を守ってきたが、指揮官は「脚力と肩の力という点では外野の方がベストかなと思っている」と開幕に向けた方針を明かした。

 29日のヤクルトとのオープン戦(東京ドーム)も「6番・左翼」で先発出場する予定。モタは日本語で「ガンバリマス!」と気合十分。異国での真のサクセスストーリーはここから始まる。

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