尽誠学園、狙う4強超え 菊地主将宣言「自分たちで記録を塗り替えられるように」

 「選抜高校野球・選考委員会」(24日、オーバルホール)

 歴史を塗り替える!尽誠学園(香川)の18年ぶり7度目のセンバツ出場が決まった。吉報を受けた主将の菊地柚内野手(2年)は「過去最高のベスト4を塗り替えたい」と、強気に誓った。また昨秋四国大会を制し、神宮大会に出場した明徳義塾も順当に選ばれ、21世紀枠の候補だった城東は落選した。

 「尽誠学園は甲子園ベスト4が最高記録なので、その記録を自分たちが塗り替えられるように頑張りたい」。菊地主将はまっすぐ前を向き、力強く決意を語った。

 チームカラーは「粘り」だ。エース左腕・村上侑希斗投手(2年)を中心に守りで流れを呼び込む。そして西村太監督(40)が「個性的」と話す打線が、長打、小技、勝負強さと選手一人一人の役割を果たし、ホームを目指す。また攻守で粘りを生むのは、ベンチメンバーだけではない。

 普段の練習から互いに声を掛け合い、あきらめないチーム作りを目指している。「55人で厳しい練習と試合を乗り越えて、成長することができた」と菊地主将。ベンチ外メンバーの思いを背負うことで、粘ることができるという。西村監督もベンチ外の選手、周囲への感謝を忘れないよう諭し続けてきた。

 勝利への強い思いも生まれた。昨秋の四国大会決勝は明徳義塾に1-8、そして直後の招待試合では星稜に2-10と大差で敗れた。「選手の中に絶対に残っている」(西村監督)という2つの敗戦。悔しさを胸に秘めながら冬の練習に耐えてきた。明徳義塾、星稜両校ともにセンバツ出場が決定。大舞台でその悔しさを晴らす機会をうかがう。

 甲子園では谷佳知(元オリックス)を擁した89年、92年の夏の大会で記録したベスト4が最高成績。菊地主将は「絶対に18年ぶりの校歌を歌います」と、勝利を誓う。18年ぶりの春の聖地、55人の部員全員で新たな歴史を作り上げる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス