元中日・若松、周囲の反対も…戦力外後に結婚した妻のために現役続行「絶対戻ってやる」

 中日時代の若松
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 昨季中日を戦力外となり、今季はBC栃木でプレーした若松駿太投手(24)が、30日放送のTBS系「プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達」に出演した。

 昨オフに続くトライアウト受験。栃木のユニホームでマウンドに上がった若松にとって、NPB復帰にこだわる理由があった。

 昨年、戦力外通告を受けた後、交際していた妻・沙苗さんにプロポーズ。「僕にとって一番必要な存在。一緒についてきてほしいってプロポーズと一緒に伝えました」。沙苗さんの母・好美さんは「今の彼の状況で、やっぱり私のなかでは本当に幸せにできるの?とは思いました」と反対したが、沙苗さんは「私も辛い姿を間近で見ているので、それを経験したからこそ、2人で頑張っていかなきゃダメだっていう気持ちの方が強かった」と結婚を決めた。

 ふたりは栃木に所属した今年の春から、家賃5万円のアパートで新婚生活をスタート。独立リーグでの平均月収は15万円ほどのため、沙苗さんも中古車オークションをサポートする会社で働きながら、夫を支え続けた。

 「(結婚)指輪がほしいです。言わないですけど本人には。指輪が欲しいです、一番、今。(NPBに復帰したら)くれるかなと期待して…」。

 そんな沙苗さんに対し、若松は「プロ野球選手の妻にしたい」という思いで、現役にこだわり続けてきた。今年からトライアウトに参加できるのは2度までということが決まり、若松にとってはラストチャンスの舞台。意地の投球をしたが、トライアウト終了後もオファーがくることはなかった。

 2年連続トライアウト受験もオファーなし。現実は厳しいが、若松は来季も独立リーグでプレーを続ける決断を下した。「本当に低い確率ですが、いつか絶対戻ってやるって気持ちは持っていますし、まだ野球はやらないといけない」。沙苗さんも「これからの生活を考えて辞めるよってなった場合、絶対後悔するのは目に見えている。後悔しないために、この1年やっていくだけかなと思います」と、二人三脚でNPBを目指す思いを語っていた。

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