米大リーグ・パドレスを退団し、３年ぶりの日本球界復帰となる楽天・牧田和久投手（３５）が１１日、２年総額３億円で正式契約し、楽天生命パーク宮城で入団会見を行った。背番号は「２２」。この日、古巣・西武への復帰会見を行った松坂大輔投手（３９）との対戦に思いをはせた。

　阪神、西武も獲得に乗り出す中で楽天入りを決めた牧田は「自分自身も悩んだが、今はホッとしている」と心境を語った。決め手は楽天が示した熱意だ。

　今季開幕前にオファーを受けたが、米国でのプレーを優先して断りを入れた。ただシーズン終了後にも再度、オファーを受け「変わらず評価してくれた」と決断。さらに日本球界復帰後のモチベーションの一つとして、松坂の存在がある。

　１３年ＷＢＣの際に米国で顔を合わせたことがあり「偉大な選手。対戦できるのが楽しみ」と心を躍らせた。リリーフで起用予定だが「任されたところで１００％の力を出したい。東北で日本一を経験したい」。強力救援陣にまた１人、頼れる男が加わった。