巨人・岩隈久志投手（３８）が２８日、東京都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、減額制限（年俸１億円以下の場合は２５％）を大幅に超える３０００万減の２０００万円でサインした。契約更改交渉後、会見を行った岩隈は「金額はダウン」と説明した。（金額は推定）

　日米通算１７０勝右腕として大きな期待が寄せられたが、日本球界復帰１年目の今季は１軍登板なし。２軍公式戦でも２試合の登板に終わった。「貢献して日本一を目指してという気持ちでした。思うようにいかなかった。肩の状態もなかなか上がらなかった。自分自身も悔しい思いをした。早い１年だった」と悔しそうに振り返った。

　９月下旬には、球団から来シーズンの開幕に照準を合わせて準備してほしいと要請を受け、残留が決まっていた。来季は「チームの一員となり、１軍、マウンドで投げること。日本一目指して戦うこと。日本一の輪、ローテーションに入って戦いたい」と巨人に恩返しすることを誓った。