明徳“因縁”星稜撃破から秋の日本一狙う 馬淵監督「恥ずかしくない試合を」

 第50回記念明治神宮野球大会は15日、東京・神宮球場で開幕する。今秋の各地区大会を制した10校が集う高校の部では、四国地区代表で明徳義塾(高知)が出場。15日の初戦は星稜(石川)との因縁対決だ。エース・新地智也投手(2年)を中心に、伝統の堅守と小技を駆使した“明徳野球”で2年ぶりの秋の日本一を狙う。

 狙うは2年ぶりの秋の日本一。明徳義塾が四国王者として50回記念の明治神宮大会に挑む。「出場校の中でウチが一番力がないでしょうけど、四国代表として恥ずかしくない試合をしたいですね」。四国大会で優勝を決めたあと、馬淵史郎監督(63)はそう意気込みを語った。

 初戦は星稜との“因縁対決”だ。1992年夏の甲子園2回戦、馬淵監督が星稜の4番打者だった松井秀喜氏(元ヤンキースなど)に対し5打席連続敬遠の作戦を実行し、議論を巻き起こしたあの一戦以来、実に27年ぶりの対戦となる。星稜の林和成監督(44)は当時、2番・遊撃手として出場していた。その後は練習試合での対戦はあったが、公式戦では一度も当たっていない。

 秋の高知大会、四国大会は、エース左腕・新地智也投手(2年)が全8試合を1人で投げ抜いた。県大会準決勝では高知中央を相手にまさかの11失点で敗退。その悔しさを糧に制球面を修正して臨んだ四国大会では、4試合30イニング無四球という安定感抜群の投球でチームを2年ぶり10度目の四国制覇に導いた。

 打線は俊足巧打の1番・奥野翔琉外野手(2年)、主将の3番・鈴木大照捕手(2年)ら旧チームからの主力選手が引っ張る。調子を落としていた4番・元屋敷大誠外野手(2年)も決勝・尽誠学園戦で特大の本塁打を放つなど復調。バントなど小技を駆使して効率よく得点を重ねる“明徳野球”は今年も健在だ。

 2年前はエース右腕・市川(現ヤクルト)を擁して36年ぶりに明治神宮大会を制し、四国に翌春センバツの“神宮枠”をもたらした。快進撃の再現を目指し、まずは星稜戦に全力を注ぐ。

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