侍・稲葉監督、理想の4番は「右バッター」 頭悩ます9番は…菊池も候補

 野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(47)が11月に行われる国際大会「プレミア12」を前に、インタビューに応じた。来夏の東京五輪前では最後となる国際舞台。五輪前哨戦と位置づけ「一戦必勝で」と短く優勝への決意を込めた。4番候補には、鈴木誠也外野手(25)と吉田正尚外野手(26)を挙げた一方、理想の4番像を「どっしりとした右バッター」とした。

 勝利の二文字だけを追い求める五輪前哨戦。その打線の中核を担う4番候補に鈴木、吉田と若き大砲の名を挙げた指揮官。続けて、自身が胸に抱く理想の4番像を口にした。

 「4番はやはり勝負強さであったり、長打というものが必要になってくる。(その上で)僕の中で4番像というのは右バッターなんですよね。これまでを見ていて。左バッターは3番とか5番。僕の中ではそういう理想論がある」

 鈴木も吉田も長打力があり、勝負強さも兼ね備える。指揮官の求める条件に当てはまる打者と言える。その中で、“右打者”を理想型としたのは、球界の歴史、そして自身の経験から導き出されたという。

 「例えば落合さんとか。ここっていうときに強い。(巨人で言えば)あれだけホームランを打っている王さんが3番を打って、長嶋さんが4番を打ちましたとか。過去を見ていても、本当の4番バッターは右の長距離砲だなという、僕の勝手なイメージ」

 自身の経験についてもこう述懐した。

 「僕のヤクルト時代はペタジーニが4番を打っていた。自分の中では古田さんが4番を打つ方が良かったというのがあった。僕の中の勝手なあれなんだけど。09年のWBCでは(自分が)つなぎの4番という言い方でやった。当時のメンバーに4番という選手がいない中で、苦肉の策だったと思う」

 22日から始まる合宿で、最適解を求めていくことになる。4番候補は2人に絞ったが、そこにつなぐ2番打者については、あらゆる選択肢があるという。

 「点数がほしいと思ったら、2番に打てるバッターを置く。ここは1点勝負になってくるなと思えば、いろいろできる選手を置くという考え方。とにかく1点、1点を取れる打順にしていった方がいいのではないか、という考え方が基本線」

 現状、想定している打順は「10通りぐらいあるかな」と明かした指揮官。頭を悩ませている打順のひとつに“9番”を挙げた。

 「パ・リーグに行って9番って大事だなと思った。チームを動かすというか、大事な役割を担っている。今の時点ではどうしても9番は捕手になってしまう。例えば(坂本)勇人を2番にして菊池を9番にしたら、どうつながるかとかを含めて考えている」

 「一戦必勝」と意気込む本番までに強化試合を含め4試合の実戦が組まれている。3位に終わった前回のプレミア12に比べ、格段に長くなった準備期間。その中で最もつながる打順を模索し、世界一につなげていく。

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