阪神 大船渡・佐々木を“独占チェック”3人態勢で視察「ずっと見る」

 「高校野球岩手大会・2回戦、大船渡14-0遠野緑峰」(16日、花巻球場)

 最速163キロ右腕のラストサマーが幕を開けた。今秋ドラフトの目玉である大船渡・佐々木朗希投手(3年)は初戦に先発し、2回を投げて完全投球。打っては4番として先制の2点適時三塁打で14得点の口火を切った。わずか19球に球数を抑えるなど五回コールドで快勝し、悲願の甲子園出場へ上々の船出となった。

 佐々木の初戦となったこの日の視察は、阪神のみの“独占チェック”になった。担当の葛西スカウトを含めて3人態勢で訪れ、和田TAも駆けつけた。“高校生最速右腕”を初めて目にし、「だいぶ抑えていたけど、ポテンシャルの高さは感じた。柔も剛も兼ね備えている」と絶賛。2回での降板に「もうちょっと見たかった」とこぼしながら、球場を後にした。

 6月30日の練習試合後に「(夏の大会も)ずっと見る予定です」と葛西スカウトが示唆した通り、18日の3回戦以降も徹底マークを継続していく方針だ。今秋ドラフト候補の中でも、評価がトップクラスであることは明らか。歴代屈指となる逸材の一挙手一投足に熱視線を送り続ける。

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