オリックス シーズン中に異例の大型トレード“第2のブライアント”で最下位脱出だ
中日のスティーブン・モヤ外野手(27)のオリックスへの金銭トレードと、中日の松井雅人捕手(31)、松井佑介外野手(31)とオリックスの松葉貴大投手(28)、武田健吾外野手(25)の2対2の交換トレードが成立し30日、両球団から発表された。両球団はシーズン中では異例の大型トレードで活性化を図る。
オリックスが“第2のブライアント”獲得で最下位脱出を目指す。
4番を期待したメネセスが27日にNPBからドーピング違反による1年間の出場停止を受けて球団は契約を解除。加えてロメロも右脇腹痛で離脱しているため、一発のある大砲の獲得は急務だった。
モヤは今季の1軍出場こそ7試合で1本塁打にとどまるが2軍では56試合で打率・315、12本塁打、36打点と抜群の長打力を誇る。チーム打率リーグ最下位のオリックスにとってはのどから手が出るほど欲しい大砲だ。
春先にも獲得を試みたが交換要員で折り合わなかった。ここにきて中日では外国人枠で出番が限られるとの判断から金銭トレードが成立した。
中日からシーズン途中に外国人を獲得といえば、1988年の近鉄・ブライアントが思い出される。89年には49本塁打で本塁打王に輝きチームの優勝に貢献、MVPにも選ばれた。再来を期待する。
また交換トレードは、伏見がアキレス腱断裂の大けがで離脱し捕手と右の代打が補強ポイントだったオリックスと、開幕投手の笠原や福谷、松坂、藤嶋ら故障者続出により先発不足と若い右打ちの外野手を加えたい中日の思惑が一致した。