１２日・広島戦（札幌ドーム）でプロ初先発する日本ハムのドラフト１位・吉田輝星投手（１８）＝金足農＝が６日、清宮との初共演を心待ちにした。２人の活躍で目指すは２１世紀生まれ初の勝利投手。７日・阪神戦（甲子園）から１軍本隊に合流し臨戦態勢を整える。

　プロ初昇格の吉報が届いた前日。練習を終えた右腕はスマートフォンを手に取り、無料通信アプリ「ＬＩＮＥ」をタップした。宛先は清宮。「よろしくお願いします」。しばらくすると返信が来た。「楽しみだな」。心強いメッセージだった。

　尊敬する先輩とは千葉・鎌ケ谷の勇翔寮の部屋が隣同士。吉田輝にとってはプロ入り前から憧れるヒーローで、今では良き兄貴分だ。「１軍の舞台で（共演）できるので、楽しみですね」。この日は同施設内で行われた２軍残留練習に参加。キャッチボール、ポール間走などで調整した。

　久々の甲子園にも「普通の球場より親近感が湧くというか、やりやすいと思います。楽しみです」と吉田輝。自らをスターに押し上げた聖地で気持ちを高める。そして、セ・リーグ３連覇中の王者を快速球でねじ伏せ、狙うはプロ初登板初先発初勝利。「一番先に勝ちたいですね」。清宮と共闘し、新時代の扉を開く。