日本ハム・清宮、実戦1号!3安打5打点!侍・稲葉監督「素晴らしい」

 「練習試合、楽天4-12日本ハム」(21日、金武町ベースボールスタジアム)

 日本ハム・清宮幸太郎内野手(19)が21日、楽天との練習試合で今年の実戦1号を豪快にたたき込んだ。初回2死一、二塁から、バックスクリーン右に運ぶ3ラン。アーチを含む3安打5打点と大暴れ。18日に3月9、10日のメキシコ戦(京セラドーム大阪)の日本代表「侍ジャパン」に選出され、視察に訪れた稲葉篤紀監督(46)の眼前で改めて力を実証した。

 渇いた衝撃音を残し、打球はバックスクリーン右へ消えた。初回、2点を先制し、なお2死一、二塁で巡った打席。清宮はフルカウントから楽天先発・池田の138キロ外角高め直球を打ち砕いた。「ちゃんと捉えられたので良かったかな」。大きな拍手の中、悠然とベースを一周した。

 カウント1ボール2ストライクから、自身に有利な状況に持ち込んだ。昨季は手が出た低め変化球をグッとこらえた。「どんどん体も目も慣れてきている。バットが振れているので、ボールを呼び込んで見極められているのかな」。プロ2年目を迎え、昨季からの進化を体現した。

 目の当たりにしたその打棒に、侍への招集を決めた稲葉監督は称賛を惜しまなかった。「打球も方向も非常にいい。彼のバッティングは非常に素晴らしいなと改めて感じた。後ろから見ていて、堂々としている感じが見られる」と評した。結果だけでなく打席での立ち居振る舞いに19歳の成長を感じ取っていた。

 5打数無安打に終わった前日。宿舎の夕食会場で栗山監督から「どうなってるんだよ」とハッパをかけられた。結果を引きずらず、3安打5打点と一夜で切り替えた。「だんだん間合いも合ってきたし、自分のタイミングで打ててきているかなと思います」。自身を語る言葉に、手応えがにじんだ。

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