【谷氏打撃分析】巨人・ビヤヌエバは変化球に苦労する トップの位置バラバラ

 デイリースポーツ評論家の谷佳知氏(46)が4日、昨年メジャー20発と鳴り物入りで巨人に入団したクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(27)の打撃を分析した。春季キャンプはまだ序盤で本当の力は見せていないが、巨人の命運を握る新助っ人の現状に迫った。

  ◇  ◇

 実際にサンマリンスタジアムでビヤヌエバのフリー打撃を見たが、構えはオーソドックスだと思う。体も思ったほど大きくなく、投手に対して威圧感を与えるような感じはなかった。

 打撃で気になったのは、バットがトップに来る場面だ。グリップを上下にヒッチさせるため、トップの位置がバラバラになる。真っすぐには対応できるかもしれないが、変化球に対しては疑問を感じる。日本の投手は外国人の打者に初球からフォークなど変化球を多投する傾向があるので、今のままでは苦労するのではないか。

 メジャーでヒッチの打者が多いのは、日本に比べて真っすぐ系の球が多いから。真っすぐ系の球に対し、1、2、3で打ちに行けるのでヒッチでも対応できる。タイミングが合えば球は飛ぶが変化球の多い日本で成功するかと言えば話は別だ。

 また、右肩が落ちてしまっている(2段目中央の写真)。両肩が平行して回るのが理想なのだが、右肩が落ちることでアッパー気味になり、体も開いてしまっている。これだと高い確率で球を捉えることが難しくなる。

 いい点もある。体重移動が少ないところだ。そのため、球の見極めはできるはず。ボール球には簡単に手を出さないと思う。フォロースルーもいい。この動きは打撃において必要な部分だ。

 今はキャンプ序盤でビヤヌエバの体はできていない状態だ。これからスイングを積み重ねていけば、キャンプ後半や春先には変わってくる可能性が十分にある。どれぐらい変わり身があるのか、期待して見てみたい。

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