楽天は２日、金銭トレードで巨人・橋本到外野手（２８）を獲得したことを発表した。仙台育英高出身で“みちのくのイチロー”と呼ばれた橋本が、地元東北で再出発を図る。

　楽天は今秋ドラフトで１位に辰己涼介外野手（２２）＝立命大＝を指名するなど、同じ俊足巧打の即戦力外野手を新たに獲得したばかりだが、石井一久ＧＭ（４５）は「外野手が多くなるが、ベテランとしてバックアップしてくれたらチームに厚みを持たせることができる」と説明。外野手はオコエや田中ら比較的若い陣容が多く、経験値のある橋本の加入で、確かな戦力層を築きたい方針だ。

　今季は故障もあり１軍出場がなかった橋本だが、昨季までの２軍監督時代にイースタンで何度も対戦している平石洋介監督（３８）は「足も速いし、肩も強い。バッティングも小力がある」と期待。橋本は巨人軍を通じ「高校時代を過ごした仙台でプレーするチャンスを与えてくれた巨人と楽天の両球団には感謝しています」とコメントした。