由伸巨人、継投裏目で崖っぷち…終戦危機も「まだ終わったわけではない」
「セCSファイナルS・第2戦、広島4-1巨人」(18日、マツダスタジアム)
信念を持って決断した継投策が跳ね返され、崖っぷちに立たされた。1点リードの八回、2イニング目となった2番手の畠が4点を失い、万事休す。巨人・高橋監督は「(畠に八回の)最後までいってほしかったですけど、そこまで引っ張ったのは僕ですから」と責めず、責任を背負った。
先発・田口が6回1安打無失点。球数もまだ67球だったが、迷いなく継投に打って出た。「勝っている展開の後ろは、あの2人に託すのを僕自身が決めていた」。終盤3イニングを畠、山口俊で締める。2人への信頼度の高さを物語る用兵だった。期待に応えられなかった2年目右腕は「抑えられなくて申し訳ない。それだけです」と声を落とした。
もう1敗もできないところまで追い込まれた。村田ヘッド兼バッテリーコーチは「1つ勝ったら流れも変わると思う。明日、頑張るよ」と話し、指揮官も「まだ終わったわけではない」と前を向いた。次戦で敗れれば、3年間の由伸巨人の戦いが終わる。有終へ、あきらめるわけにはいかない。