巨人杉内 涙の引退セレモニー「杉内コールは忘れることはありません」

引退セレモニーで必死に涙をこらえる巨人・杉内
3枚

 「巨人5-4広島」(30日、東京ドーム)

 巨人が試合後に杉内俊哉投手の引退セレモニーを行った。

 杉内は背番号18のユニホーム姿でグラウンドに登場。マウンド付近から巨人、そして古巣のソフトバンクファン、さらにこの日の対戦相手である広島ファンにもあいさつ。「巨人の入団1年目、ノーノーした際、あの九回のあふれんばかりの杉内コールは今でも、これからも忘れることはありません」と感謝した。

 家族に話が及んだ時には涙をこらえきれなかった。「家族には本当にお世話になりました。勝った負けたで感情の起伏が大きいなか、一番近くで支えてくれ、本当に感謝しています。いつも福岡で緊張しながら応援してくれたおじいちゃん、おばあちゃん。女手ひとつで育ててくれたお母さん、障がいをもちながらも懸命に生きて…懸命に僕を応援してくれたお姉ちゃん。勝っても負けても変わらず接してくれてありがとう。彼女のおかげで小さい時に強い心を育み、負けない気持ちを持ち続けることができました」。言葉に詰まりながら、あふれる思いを語った。セレモニーの締めくくりでは仲間から胴上げもされ、笑顔もみせた。

 通算142勝。キレのある直球、スライダー、チェンジアップを軸に現役最多の2156奪三振を誇る希代のドクターK。ソフトバンク時代の2005年には沢村賞を受賞した。FAで移籍した巨人1年目の12年には日本一に貢献。輝かしい実績を積み重ねた。

 これまで幾多の快投を演じてきたが、股関節の手術や左肩痛の影響で、2015年7月21日を最後に1軍の公式戦登板から遠ざかっていた。15年オフには4億5000万円の大減俸を自ら申し出て、現役続行。懸命にリハビリを重ねてきたが、1軍での復帰はかなわず、決断を下した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス