U18日本、連覇夢散…輝星2失点「申し訳ない」中1日で登板、フォームに違和感

 「U18アジア選手権、日本1-3台湾」(7日、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎)

 日本が2次リーグ初戦の台湾に敗れ、決勝進出の可能性が消滅した。同点に追いついた四回から吉田輝星(こうせい)投手(3年)=金足農=が2番手で登板。流れを呼び込もうと奮闘したが、5回2失点で5日の1次リーグ・韓国戦に続いて敗戦投手になった。アジア選手権2連覇の夢は途絶えた。韓国と台湾が9日の決勝進出を決めた。

 アジア連覇の夢が散った責任を、吉田が一身に背負った。「2試合とも全部自分がつぶしている。申し訳ない」。同点に追いついた直後の四回からマウンドへ上がると、この回だけで2失点。「ゼロに抑えよう」という気持ちとは裏腹に、思うようなボールを投げられなかった。

 フォームの違和感をぬぐえなかった。投球時に頭がぶれてしまう部分の修正を試みながら、「どこが悪いかよく分かっていなくて、そのまま投げてしまった」と猛省。四回は1死後に安打を許し、犠打と四球で2死一、二塁のピンチを招いた。8番に左前に運ばれ勝ち越されると、続く9番には2死一、三塁から意表を突くセーフティースクイズを決められた。「甘い球ばかりいっていた」と唇をかんだ。

 五回以降は意地を見せて台湾打線を無失点に封じただけに、四回だけが悔やまれる。「自分が流れを引き寄せられなかった」。1次リーグの韓国戦は先発で、この日はリリーフで。大事な場面で登板し、2敗してしまった現実。初めて経験した国際大会で「なかなか自分のピッチングをさせてもらえなかった」とうなだれた。

 直前の試合で韓国が勝利し、決勝進出へは1敗もできない状況だった。永田裕治監督(54)も「スクランブル体制」と臨んだ一戦。序盤から投手陣総動員で準備させ、先発の柿木から吉田につなぐ甲子園優勝、準優勝投手リレーで勝負をかけた。しかし、ともに失点して継投がはまらず、勝機を呼べなかった。

 目指していた宿敵・韓国に雪辱しての頂点はついえたが、勝負はまだ終わっていない。残りは2戦。「全力プレーで自分たちの持ち味を出していきたい」と吉田。侍ジャパン高校代表の誇りを胸に、右腕は戦い続ける。

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