新人左腕が節目の勝利と記録へ挑む。ＤｅＮＡ・東克樹投手（２２）が３日、金沢市内での投手練習に参加。先発予定の５日・巨人戦（富山）で、自らの目標の一つだった２桁１０勝到達を誓った。

　自身３度目となる中５日での登板。それでも「今日のキャッチボールでも張りはない。今のところ体的には前の中５日よりもいいのかなと思う」と余裕すら漂わせた。ただ、決して油断はしない。

　巨人とは８月２３日の対戦（横浜）で７回無失点に抑えたが、その後に坂本勇が故障から復帰。「坂本さんはチームの軸となる選手。この間とは（打線は）違うと思う」と話す。

　だが、東にも勝利への強い思いがある。チームが下位に低迷する中、自身の１０勝目も懸かる試合。「１０勝は一つの壁なので、そこを越えると楽になる。個人的にもチーム的にも、勝ちにこだわっていきたい」とした。

　勝てば、２リーグ分立後初となる新人の巨人戦初登板から４戦４勝という記録も付いてくる。「いいイメージを持って臨みたい」と東。“Ｇキラー”が本領発揮で、９月大反攻ののろしを上げる。