金足農、白星輝く 剛腕吉田が1失点完投 秋田勢103年ぶりの決勝進出

日大三を破り決勝進出を決め校歌を熱唱する金足農ナイン=甲子園(撮影・山口登)
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 「第100回全国高校野球選手権・準決勝、金足農2-1日大三」(20日、甲子園球場)

 金足農(秋田)が、剛腕エース・吉田輝星投手(3年)の力投で日大三を下し、秋田勢としては、第1回大会以来、103年ぶりの決勝進出を決めた。21日の決勝は、東北勢として史上初の全国制覇が懸かる。

 吉田は日大三打線を9回1失点に抑えた。九回に最速148キロをマークしたが制球重視の投球で、最少失点に抑えた。

 打線は初回、ヒットの走者を犠打で送って2死二塁から、4番・打川和輝内野手(3年)が左前にポトリと落ちるタイムリー。幸先良く1点を先制した。五回には2死二塁から大友朝陽(3年)が中前適時打を放ち、1点を加えた。

 優勝した2011年以来、7年ぶりの決勝進出を狙った日大三は、2点を追う八回に反撃開始。2死一、三塁から4番の大塚晃平外野手(3年)が三遊間を破る左前タイムリーを放ち、1点を返した。九回には1死から連打で一、二塁の同点機をつくったが、あと一歩及ばなかった。

 金足農の中泉一豊監督は「吉田が踏ん張ってくれた」とエースの奮闘をたたえた。また秋田県勢103年ぶりの決勝進出には「『決勝ですよ、監督さん』と選手から声をかけられました。すごいです。選手の頑張りしかない」と感謝していた。

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