大阪桐蔭・中川「ホッとしました」昨夏の悪夢を自ら吹き飛ばす

 3回、大阪桐蔭・中川は左中間に勝ち越し適時二塁打を放ちベースを回る(撮影・山口登)
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 「第100回全国高校野球選手権・3回戦、大阪桐蔭3-1高岡商」(16日、甲子園球場)

 春夏連覇を狙う大阪桐蔭(北大阪)が逆転勝ち。4年ぶりの8強進出を果たした。

 悪夢を自らのバットで振り切った。「後ろにつなぐ気持ちでした。良かったです」。こう振り返ったのは主将の中川卓也内野手(3年)。1点を追う三回、1死一、二塁で左中間へ逆転の2点二塁打を放った。六回には山田健太内野手(3年)の適時二塁打で1点を加え、逃げ切った。

 昨夏、仙台育英(宮城)に悪夢のサヨナラ負けを喫した3回戦。1点リードの九回、中川は一塁手でベースを踏み損ねるミスを犯し、その後、逆転サヨナラ負けのきっかけを作った。試合後は号泣。今大会はその悔しさを晴らそうと乗り込んできた。

 この試合も2点リードの最終回は得点圏に走者を置くピンチ。2死二塁となり、中川がタイムを取ってマウンドに集まった。「去年と同じ雰囲気だったので、間を取りました。大事にいきました」。二塁手の山田(3年)が思わず「仙台育英戦やん」とこぼすと、中川は「去年の二の舞にならんぞ」と気合を注入。“魔物”に飲まれることなく、勝ちきった。

 「あの日を忘れたことは一日もない。去年、超えられなかった壁を超えられて、ホッとしました」と中川。西谷監督も「日にちは違えど、(去年と同じ)第4試合で一塁側。野球の神様に大阪桐蔭がどれだけ成長しているのか、試されているような感じでした。選手たちの大きな成長が頼もしく、うれしく映りました」と、うなずいた。

 悪夢を消し去り、史上初となる2度目の春夏連覇まであと3勝。準々決勝では、浦和学院(南埼玉)と対戦する。

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