中日・松坂、燃えた2勝目 6回1失点好投 国内12年ぶり安打&初マルチ

 「中日6-1阪神」(20日、ナゴヤドーム)

 1週間前の影響を中日・松坂大輔投手は感じさせなかった。プレーボール直後、阪神の先頭打者・植田は初球をセーフティーバント。右腕は自ら打球を追いかけ、冷静に最初のアウトを取った。「イラっとしましたよ」。ここからギアを上げたかのように、イニングまたぎで3人を連続三振に。以降も虎打線に的を絞らせない。移籍後初の中6日登板は6回を3安打1失点。満員のファンの前で2勝目を手にした。

 「(投球の)状態はあまり良くなかったけど、ここ何試合で唯一信用できるカットボールを軸にして何とか試合をつくれた」

 13日の巨人戦(東京ドーム)で右ふくらはぎに強い張りを訴え、三回途中で緊急降板した。松坂は「たぶんですけど」と前置きした上で「昔の下(半身)の使い方に戻りつつあるから出たのかな」と自己分析した。反省を踏まえて練習中、試合でもテーピングを施し、サプリメントの種類や水分の取り方を変えた。6回を投げ終えて続投を志願したほど、余力は残っていた。

 非凡な打撃センスもベールを脱いだ。11~13日の巨人3連戦(東京ドーム)中に巨人・坂本勇からもらったバットで、四回無死から才木の外角直球をライナーで左前へ。国内では2006年6月9日の阪神戦(甲子園)以来12年ぶりに安打を放った。五回にも左前に転がしプロ初のマルチ安打をマークした。

 チームは今季初の単独4位に浮上。松坂もチームも、さらに勢いに乗りそうだ。

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