中日・柳 初完封!12球団一番乗り 大先輩・星野氏にさらなる飛躍誓う

 「中日3-0ヤクルト」(10日、ナゴヤドーム)

 思いを込めた。中日2年目の柳が低めの両サイドへ丁寧に球を集め、プロ初完投を完封で飾って昨年6月18日以来の通算2勝目。打者30人に111球、散発2安打に抑え「1球、1球腕を振った結果」と笑みをこぼした。両リーグを通じて今シーズン初の完封だった。

 八回2死一、三塁のピンチは代打大村を「自信を持って投げ込めた」という今季習得したチェンジアップで空振り三振。珍しくグラブをたたいてほえ、感情を表現した。

 即戦力として期待された昨年のキャンプ。同じ明大出身の星野仙一氏から「けがだけはするなよ」と助言された。だが、背中の故障に苦しみ11試合の登板で1勝4敗止まりだった。シーズン後、星野氏から「けがだけはするなと言っただろ」と怒られたという。

 気に掛けてもらった尊敬する大先輩は1月に亡くなった。「最終的に結果を出すことが一番(の弔い)だと思う」。試合後、天国の星野氏にさらなる飛躍を誓った。

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