智弁和歌山・東妻純平 元阪神・中谷コーチと二人三脚で学んだ捕手道

 「選抜高校野球・決勝、大阪桐蔭5-2智弁和歌山」(4日、甲子園球場)

 捕手へ転向後、約1年でチームの準優勝に貢献した。17年1月に就任したOBの中谷仁コーチ(38)と二人三脚で捕手道を歩んできた智弁和歌山・東妻純平は、「こんな経験をさせてもらっているのは感謝ですね」とかみしめた。

 師匠から扇の要としてのイロハをたたき込まれた。中学時代は遊撃手。遠投120メートルの強肩を買われて高校入学直後に捕手挑戦の打診を受けると、二つ返事で引き受けた。「好きだったので。自信はなかったけど、できますって言いました」。口を酸っぱくして言われるのは、主役は投手であるということ。「どれだけピッチャーを輝かせてあげられるか」を肝に銘じる。

 中谷コーチのおかげで、野球への取り組み方が変わった。ショートバウンドの投球が当たっても、「投手が放りにくくなったりする」と痛みを顔に出さなくなった。1日に2、3行でもいいから本を読め、という助言から野村克也氏の著書などを手にとって気になったフレーズをノートに書き込み、プレーに生かす。

 大会途中、ウイルス性腸炎に苦しんでもマスクをかぶり抜いた。決勝では懸命にリードしながら、先制の2点適時打もマーク。試合後、中谷コーチから「『よかったんちゃうか』と言われました」。師匠のねぎらいを胸に、捕手道をまた一歩進んでいく。

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