明徳・馬淵監督、甲子園50勝 名将も連発「野球は怖いですね」
「選抜高校野球・2回戦、明徳義塾7-5中央学院」(25日、甲子園球場)
昨秋の明治神宮大会覇者、明徳義塾(高知)が中央学院(千葉)に劇的なサヨナラ勝ちで初戦突破。節目となる甲子園通算50勝を飾った馬淵史郎監督(62)は劇的な勝利に、試合後は「野球は怖いですね」を連発した。
名将にとって32度目の甲子園初戦は、昨秋の明治神宮大会で下した中央学院との対戦。初回に四球と2犠打などで2死一、三塁とし、5番・中隈が中央学院のプロ注目右腕、大谷から中前へ先制適時打を放った、6番・安田も中越え2点適時打で続き、初回に3点リードした。
昨秋の公式戦10試合を一人で投げ抜き、神宮大会制覇へ導いた絶対的エースの市川は威力ある直球とスライダーを中心に七回まで1失点。しかし、八回に4四死球がからんで4失点と逆転を許した。しかし八回に1点を追い上げると、1点差とした九回に2死走者なしから田中が中前打で出塁。渡部が死球で続くと、四番の谷合がバックスクリーンへ劇的3ランをたたき込んだ。
サヨナラの余韻の残る中、馬淵監督は「2アウト、ランナーなしなんで。まあそこから、ようつないでくれました。怖いですね野球は」としみじみと語った。経験豊富な名将でも想像できないようなミラクル勝利に「野球は怖いですね」をその後2度重ねた。谷合のサヨナラ3ランは「ベンチから見て飛び上がりましたね。谷合はずっと厳しいボールばかりだったが、あそこの勝負決めるところだけ甘い球を投げてもらったというか失投を逃さなかった」と主砲の一撃を振り返った。
これで歴代5位の甲子園通算50勝。渡辺元智氏(横浜)、前田三夫氏(帝京)の51勝にあと1勝と迫った。「この試合は忘れられないでしょうね」と語った指揮官。「(監督になった時は)50勝できるとは夢にも思っていなかった。甲子園に行きたい。甲子園で1勝したいという気持ちだけでやってきた。教え子たちに50勝させてもらった」と選手たちに感謝した。
次は日本航空石川と対戦する。「いいバッターばかりで後のことなど考える余裕ないんですけど、何とか運よく勝てたんで、次の全力で研究して頑張ります」と必勝を誓った。
