仙さん急逝で楽天悲痛 オーナー「球団創設前から…」梨田監督「星野仙一を継承」

 日本一に輝き、楽天・三木谷オーナー(右)と握手を交わす楽天・星野仙一監督=2013年11月
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 楽天・星野仙一球団副会長が、4日午前5時25分に膵臓(すいぞう)がんで死去していたことが6日、球団から発表された。70歳だった。

 楽天生命パーク駐車場には「1001」のナンバープレートを付けたクリムゾンレッドのワゴン車がたたずんでいた。星野副会長の専用車。いつもと変わらぬ本拠地の光景が、悲しみを際立たせた。

 11年に楽天の監督に就任。同年3月に東日本大震災が発生したが、13年に初の日本一に導き、被災地に勇気を与えてくれた。楽天・三木谷オーナーは「星野さんにはイーグルスを創設する前からいろいろと相談に乗っていただきました。監督就任を引き受けていただき、2013年に日本一を成し遂げ、そして常勝軍団への礎を築き上げていただき本当に感謝の思いでいっぱいです」と悼んだ。政財界にも強いパイプを持つ星野副会長とは旧知の間柄。04年の新規参入を後押ししてくれた。

 梨田監督は「チームの精神的支柱だった。星野副会長が球場に入るだけで現場の空気がピーンと張り詰めるのが分かりました。常に影で矢面に立ち、我々を支えてくださいました」としのんだ。そして「『星野仙一』の真似は出来ませんが、あの厳しさと威圧感を継承しながら、心新たに現場とフロントが一体となり戦ってまいります」と闘将の魂を継ぎ、2018年のシーズンに挑む覚悟を示した。

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