ソフトバンク 突破率0%から日本シリーズ進出

クライマックス優勝の盾を持ち場内一周するソフトバンク・工藤監督(右)とナイン
2枚

 「パCSファイナルS・第5戦、ソフトバンク7-0楽天」(22日、ヤフオクドーム)

 リーグ王者のソフトバンクが2年ぶり17度目の日本シリーズ進出を決めた。CSが導入された07年以降、パ・リーグでファイナルS初戦を落としたチームが日本シリーズに駒を進めたのは初。CS突破率「0%」からの巻き返しだった。

 ソフトバンクは第1戦を東浜、第2戦を千賀で落としてからの3連勝。最後はアドバンテージを含めて4勝2敗としシーズン3位の楽天を下した。1、2戦ともに2点、1点と低調だった打線が第3戦以降から活発化。7点、4点、7点と楽天投手陣を攻略した。

 スタメン1番は試合ごとに変わった。初戦が明石、第2戦が川島、第3戦が今宮、第4戦が城所。そして、この日の第5戦は、右脇腹を痛めて戦列を離れていた柳田が1番を担い初回に遊撃内野安打で出塁。その直後、内川の犠飛で先制のホームを踏んだ。

 全試合で4番に座りMVPに輝いた内川は打率・389、4本塁打、7打点の爆発を見せた。CS史上最長となる同一ステージ5試合連続打点を記録したほか、史上初となる同一ステージ4試合連続本塁打をマークした。

 一方の投手陣では第3戦の岩崎、第4戦の石川とリリーフ陣に白星がつき、第5戦の武田が唯一、先発での勝利投手となった。これまで武田のCS成績は4試合で3敗、防御率5・82。先発5試合目となった今回がCSでの初勝利だった。

 試合展開を見てみると、第1~3戦まで楽天が初回に先制。第4戦は二回、第5戦は初回にソフトバンクが先制点を挙げた。星勘定と照らし合わせても、やはり先制点を奪ったチームが優位に立った。

 “例外”だった第3戦は、1点を先制されたソフトバンクが一回裏に2点を奪い逆転。その後、シーソーゲームとなり、同点で迎えた八回に中村晃の2ラン本塁打で勝ち越し。六回から先発・和田の後を受けた救援陣も無失点リレーで勝機をつかんだ。

 これまで、初戦から連敗して日本シリーズ進出を決めたのは12年の巨人。このときのファイナルSは、巨人が3連敗してからのCS突破だった。

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