「巨人６－１ＤｅＮＡ」（１７日、東京ドーム）

　負けられない一戦でルーキーが輝きを放った。巨人・畠が７回２安打無失点で６勝目。プロ初安打初打点のおまけも付いたＤｅＮＡ戦３戦３勝の“ベイキラー”は「やってやるぞ、との思いでいきました」と充実の笑みを浮かべた。

　初回から「飛ばしていこう」と最速１５１キロの直球中心に攻めた。五回までは無安打投球。六回は連打から１死二、三塁を招いたが筒香を三ゴロ。ロペスを直球で空振り三振に斬ると雄たけびを上げて感情を爆発させた。

　バットでも魅せた。五回１死満塁。加賀の外角直球を逆らうことなく中前へ運ぶ適時打とし「いつも（投手コーチの）木村さんに投げてもらってて、その成果が出てうれしい」と２４打席目でのプロ初安打に安どした。

　プロの階段を上り続ける右腕は、育ててくれた母への感謝も忘れない。「今までありがとう、というのを誕生日の時にできたら、と」。６日が５１歳の誕生日だった母・芳恵さんのために東京・原宿でブランドもののバッグを購入。マウンドで躍動する姿とともに、故郷・広島へ届けた。

　並んでいたＤｅＮＡとの直接対決最終戦を制し、再び単独３位に立った。高橋監督は「後半戦からローテで投げてくれてて、いい働きをしてくれている」と称賛した。「投げるからには上位を目指したい」と畠。２位浮上を目指し一丸となって残り１２試合を戦い抜く。