由伸巨人ドローもぎ取った 長野九回同点打!3位死守1差
「阪神2-2巨人」(14日、甲子園球場)
2日前と同様、虎の守護神・ドリスから得点を挙げる粘り腰で、巨人はドローをもぎ取った。6・5差で臨んだ2位・阪神との敵地3連戦は1勝2分け。高橋監督は「追いかける方だから、全部勝たないといけない」とする一方で「負けなかったところも良しとする部分もある」と評価した。
簡単に土俵は割らない。エース・菅野が初回、いきなり2点を失った。打線は阪神先発・秋山らの前に七回まで三塁も踏めない展開。だが、敗色ムードが漂い始めた八回に陽岱鋼の適時打で1点差とすると、九回は2死一、二塁から長野の左前適時打で同点とした。
CS進出なら、再戦の可能性が高い相手。秋山を打てなかったことに「いろいろ考えながらやっていると思うけど」と歯切れも悪かったが、この3連戦で2度、相手の守護神から得点したことも事実。2位を目指す上では喜べないドローだが、今後を見据えた上では価値をもたらした。
4位・DeNAとの差は「1」に広がった。16日からは、そのDeNAを本拠地で迎え撃つ。村田ヘッドコーチは「2連勝を目指し、あさって(16日)を勝つつもりでいくよ」と気勢を上げた。週末の2連戦で眼下の敵を退け、まずは3位の座を固めに入る。