アジアカップVのマドンナジャパン帰国 女性初代表監督の橘田監督「ホッとしています」

 香港で開催された「第1回BFA女子野球アジアカップ」で優勝を果たした侍ジャパン女子代表「マドンナジャパン」が8日、成田空港着の航空機で帰国。女性初の代表監督となった橘田恵監督(34)は会見で「ひとまず優勝できてホッとしています」と安どの表情を浮かべていた。

 W杯では5連覇中の「マドンナジャパン」。今大会は国内の選手のレベルアップを目指し18歳以下の選手でチームを構成していた。

 それだけに「圧倒的な強さで勝利するだけでなく、アジアの女子野球へ何か貢献できれば」と臨んだ大会だった。だが橘田監督は「私の想定をはるかに超えるアクシデントもあった」と明かした。

 大会前の監督会議で配られた大会要旨には「木製バットのみ使用可」と記載。「木製バットも使用可とは聞いていたが…」とチームが持っていた木製バットはノックバットの1本のみ。事前の説明通り金属バット使用は認められたが、初の大会で規定にも曖昧な部分があったという。

 パキスタン戦では雨天により中止というアナウンスがありながら、結局は8時間遅れで試合を実施。慣れない海外に体調不良を起こす選手もいたという。

 その中で橘田監督は「選手の明るさに助けられた」と話し、大会は5戦全勝で期待通りの優勝。そしてインド、パキスタンといった国との合同練習も行い、アジアの女子野球普及、レベルアップへの取り組みも行った。

 国際大会で貴重な経験をした主将・吉井内野手(履正社)は「同じ学校の安田君も活躍しているので、このまま優勝してほしい」と、カナダでW杯を戦っているU-18日本代表にもエールを送った。

 来年には6連覇を懸けたW杯を控える「マドンナジャパン」。橘田監督は「この選手の中から1人でも多くフル代表に入ってもらいたいし、入るために頑張ってほしい」とし、指揮官として「今回は攻撃のバリエーションが少なかった。どんな状況でも点が取れる準備をしていきたい」と気持ちを引き締めていた。

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