清宮&安田 バット届いて柵越え連発 監督はバント免除の意向

 野球のU-18ワールドカップ(9月1日開幕、カナダ・サンダーベイ)に出場する高校日本代表は30日(現地時間)、現地で午前、午後の2部練習を行った。輸送トラブルで到着が遅れていたバットも無事に届き、安田尚憲内野手(3年)と清宮幸太郎内野手(3年)はカナダ入り後初の打撃練習で柵越えを連発。スモールベースボールを志向する小枝守監督(66)も、2人にはバントを免除する考えを明かした。

 2人の大砲の打球が、カナダの空に何度も大きな弧を描いた。決戦の地で初めて確かめた打撃の感触。安田が「自分のスイングができていた。問題なく動けていた」と話せば、清宮も「2日くらい空いていたけど、振り自体は悪くない」と納得の表情を浮かべた。

 飛行機の積み荷トラブルで届いていなかったバットが朝8時30分に到着。午後のフリー打撃では安田が22スイングで11本、清宮は33スイングで5連発を含む21本の柵越えを放った。両翼90メートルの狭いグラウンドではあるが、柵越えのほとんどが100メートル以上。清宮はワンバウンドで中堅奧の車に当てる推定120メートル弾もあった。

 迫力満点の4、5番コンビに、小枝監督も“特権”を与えた。「アウトを一つ簡単にあげるよりも、何球も投げさせたりして、相手に圧をかける方がいいのかな」とバント免除を明言。午前のケース打撃でも、3番・中村には「広陵高校は全員やっているということなので」と出した送りバントのサインが、2人には出なかった。

 もちろん、自己犠牲はいとわない。指揮官からエンドランの練習はするように指示。早実ではバントもエンドランも経験はなく、バントについては「嫌っすね」と苦笑した清宮も「どう走者を進めるか。そこはしっかり意識してやらないと」と口元を引き締めた。ケース打撃では、そろって適時二塁打を放った大砲コンビ。求められる役割をしっかりこなした時、目標の世界一は大きく近づく。

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