楽天、球団最多タイ貯金27 “地方の鬼”辛島が導いた

 「日本ハム1-5楽天」(18日、函館オーシャンスタジアム)

 ひんやりとした風に包まれ、楽天・辛島は伸び伸びと腕を振った。6回1失点で今季7勝目、そのうち地方球場では4勝目をマーク。“地方の鬼”が後半戦スタートを白星で飾り、チームを日本一に輝いた2013年以来となる、球団最多タイの貯金27に導いた。

 両翼99・1メートルの狭い球場で、上空には左翼から右翼方向へ風が吹き付けた。「レフトに打たせるようにしました」と、左打者には内角と外角を巧みに使い分け、大谷にも「フェンス越えさせなければOKなので、とにかく低めを意識した」と徹底。前夜は函館名物のイカ刺しを堪能し、地のパワーを注ぎ込んだ左腕が躍動した。

 今季、地方球場での登板は5試合目で、大宮、秋田、弘前に続く白星。普段と違うマウンドの高さや硬さに苦慮する投手が多い中、辛島は「自分は気になりません。適当にやってます」と、どんな状況にも適応できる能力が武器だ。実は今季7勝すべてがKoboパーク以外で挙げたもの。梨田監督も「外で強いのはありがたい」と、見事な“外弁慶”ぶりに舌を巻いた。

 そんな辛島だが再び登録を外れる可能性が高い。則本、岸、美馬以外の先発3枠は、6連戦が7週続く過密日程をにらみ、7投手で回す方針だからだ。だが今後、優勝争いを繰り広げる梨田楽天にとって、ミスター外弁慶が欠かせないピースであり続けるのは間違いない。

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