ロッテ二木、球宴初出場の御礼ならず 15日本拠地登板が有力「あと1試合ある」
「ロッテ1-5楽天」(4日、ZOZOマリンスタジアム)
六回表終了後の降雨コールド負け。
マウンドから帰ってくると中断のアナウンスが流れた。ロッテ先発の二木は10分後、ずぶぬれのまま、ベンチでこの宣告を聞いた。
「(球宴まで)あと1試合(の先発が)あるし、その試合だけを考えていきたい」
今季2敗目となったが、頭を切り替えて次の先発をにらんだ。
11日の西武戦(メットライフ)が有力だ。
4勝はチームの勝ち頭で、いまやローテの堂々たる一角。プロ4年目にして、監督推薦による球宴初出場を決めたばかりだ。
「畏れ多いことですが、選んでもらった以上は全力でプレーしたい」。謙虚な言葉の中にも、初出場への意欲がみなぎっていた。
登板は15日、本拠地・ZOZOマリンでの第2戦目が有力。一足早く本拠地のファンの前で好投したかったが、その思いはもろくも崩れた。
一回2死。岡島に先制となる2号ソロ弾を浴びた。だが、その裏2死一、二塁から鈴木が三遊間を割る同点適時打を放った。
同点で迎えた四回だ。銀次、アマダーの連打で無死一、二塁。局面は嶋の四球も絡んで2死満塁となった。
三好に右へ勝ち越し打を浴びた。さらに島内に適時打、ペゲーロにも2点適時打を許して一気に4失点だ。
二木はこう振り返った。
「追い込んでから打たれたような印象がある。点をやらないつもりがやって、点を取ってもらったのに…。苦しい展開になってしまった」。得意球フォークの調子が悪かったようで、甘く入った真っすぐが狙われた。
昨年は今頃の同時期から球威が落ちたが、今年は維持している。オフのトレーニングの成果で背中回り、肩の筋肉がたくましくなった。腕の使い方も工夫している。
球宴出場のお祝い電話やメールは約40通来たという。球宴で名前と顔を売るためにも、この日の反省を生かす。