巨人先制されたら19連敗…由伸監督「ヒットの数は出ている」14安打も16残塁

 「交流戦、巨人3-7ソフトバンク」(15日、東京ドーム)

 追う展開になると、どうしても勝てない。巨人は拙攻で開幕カード以来の同一カード3連勝を逃した。今季最多タイの14安打を放つも16残塁で3得点。先制された試合はこれで19連敗となり、高橋由伸監督(42)は「あと1本というところがね。こちらも何かやれることをもっとやっていかないと」と表情をしかめた。

 再三の好機を逃した。初回1死一、三塁でマギー、村田が凡退。いきなり暗雲が漂う。二、三回は2死満塁としたが、あと1本が出ずにG党のため息を誘った。2点を追う五回に代打・阿部の犠飛で1点を返したものの、流れを呼び込むまでは至らなかった。

 前夜はセ・リーグ初の継投でのノーヒット・ノーランを完成させた。球団ワーストの13連敗を喫するなど、沈み続けた6月前半からの反攻を漂わせた。だが、好機を逃すうちに中継ぎが踏ん張れず、終盤に失点を重ねた。連敗中に何度も見られた展開。課題克服が一筋縄でいかないことをうかがわせた。

 借金は再び「10」に逆戻りし、木曜日は開幕から9戦全敗となった。悪夢の交流戦も残り3試合。指揮官は「ヒットの数は出ている」と選手個々の上昇気配を感じ取り「勝ち越しよりも、何とか目の前の戦いを勝っていかないと」と締めた。今後につなげられるか。週末のロッテ3連戦が試金石となる。

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