由伸巨人、今季初借金生活 拙攻4連敗…42年ぶりの“鯉煩い”

 「巨人2-3広島」(28日、東京ドーム)

 巨人は拙攻の末の延長負けで4連敗。ついに今季初の借金生活に突入した。先発・田口らが踏ん張り、大敗を喫した過去2戦とは違った。だが、最後は地力の差を見せられ、42年ぶりの広島戦7連敗。高橋監督は「取れる時に取らないと、こういう流れになってしまう」と唇を震わせた。

 三回に4試合ぶりに先制点を挙げ、五回に追加点も奪った。だが、その後が続かない。六回には無死二、三塁としたが阿部、石川が連続三振などで無得点。同点とされた直後の七回は1死二塁から立岡、坂本勇の上位打線が倒れた。好機を逃し続けたツケが最後に回ってきた。

 手は打った。不調の阿部を5番に下げ、マギーを球団87代目の4番に据えた。「中心は3、4、5番。彼らがここぞという時に打ってくれないと、なかなか勝てない」。だが、14試合連続1桁安打。一発もなく、2リーグ制後チーム最長となる11試合連続ノーアーチ。クリーンアップ改造も奏功しなかった。

 今季2度目の同一カード3連敗。昨季に続き借金1で交流戦に突入する。村田ヘッドコーチが「より一層、二層、三層と一生懸命やらんと」と奮起を促し、主将の坂本勇は「流れは変わると思うし、勝ち切らないと先はない」と必死に前を向いた。最初の相手は首位快走中の楽天。厳しい戦いの中、光明を見いだせるか。

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