オリックス連敗6でストップ 大城V犠飛 5割復帰に福良監督「明日が大事」

 「オリックス3-2ソフトバンク」(16日、京セラドーム大阪)

 9日ぶりの勝利は最後までドキドキだった。オリックスの守護神・平野が1点リードの九回1死から川崎に二塁打を許す。一打同点のピンチ。続く今宮が放った右前へのライナー性の打球に前進守備を敷いていた武田が猛然とダッシュし、地面スレスレで捕球する美技。最後は平野が伝家の宝刀フォークで柳田を空振り三振。その瞬間、全員の笑顔がはじけた。

 取って取られてのシーソーゲームだった。決勝点は八回。この試合から復帰したモレルの二塁打を伊藤が送り、1死三塁で打席には8番・大城。福良監督は「大城に賭けました」とスクイズなど小細工なしで任せた。

 大城は「なんとかしようと思った。初球は手が出なかったけど、焦りはなかった」。5球目の直球を中堅に打ち上げる犠飛。貴重な3点目を挙げた。

 チーム一丸の勝利に指揮官は「とにかくよかったです」とホッと胸をなで下ろした。

 6連敗中、打線は吉田正、ロメロの3、4番を欠き、守備の要の安達も離脱。先発の西、コークもいなくなった。ボロボロのチーム状態だった。それでも前日15日には若手中堅9選手が休日返上で打ち込み、結束を確認。その一人の伊藤が先制点を挙げ、大城が決勝点を叩き出した。5割復帰に福良監督は「明日が大事」と気持ちを引き締めた。

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