楽天・ドラ4菅原 3球でプロ初勝利 度胸満点!同点五回2死満塁で中島斬り

 「楽天2-1オリックス」(4日、Koboパーク宮城)

 お立ち台で、楽天のドラフト4位・菅原(大体大)の初々しい笑顔がはじけた。「自分は腕が振れることがチャームポイント。腕を振ることだけを考えました」。同点の五回、2死満塁からマウンドに上がった右腕は、打者1人をわずか3球で仕留めプロ初勝利を手にした。

 「ここで打たれてはいけないと強い気持ちがあった。背伸びせず自分の球を投げようと思った」。迎えた中島に武器のスライダーを2球続け、148キロ直球で詰まらせ二ゴロ。4月2日のプロ初登板では四球を与えてしまった相手を、無我夢中で打ち取った。

 「3球でバッター1人に投げただけで初勝利なので(先発の)古川に申し訳ない」と言いつつも、母・文子さんに渡すというウイニングボールを誇らしげに握りしめた菅原。1月の母校・大体大のOB会で、尊敬する大先輩・上原(カブス)から授かった金言は「プロは結果がすべて」。たとえ3球でも白星に変わりはない。

 8試合に登板し、防御率0・00。新人のドラフト5位・森原(新日鉄住金広畑)が勝利の方程式に定着しているが、与田投手コーチは「リードしている展開でも使える」と、菅原の新たな起用法に手応えをつかんだ。

 首位攻防戦を2勝1敗で制し、今季最多の貯金12とした梨田楽天。独走態勢へ、菅原が貴重なピースとなる。

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