前橋育英が健大高崎との4季連続決勝制しV!丸山2打席連発
「春季高校野球・群馬大会決勝、前橋育英7-6高崎健康福祉大高崎」(4日、高崎市城南野球場)
今春センバツ出場校同士の対決は、前橋育英が高崎健康福祉大高崎を振り切り、3年連続の優勝を飾った。
1番・丸山和郁外野手(3年)が、自身初の1試合2本塁打を含む4安打と大暴れした。1点リードの三回にバックスクリーンへ特大の3ランをたたき込むと、五回にも2打席連発となるソロを右中間に運んだ。
「手応えはありました。うれしかった」と3ランを振り返った丸山。身長170センチと小柄ながら50メートル走5秒9、投げては最速144キロと抜群の身体能力を誇る。高橋光成(西武)を育てた荒井直樹監督も「この球場でバックスクリーンに入れたのは初めて見た」と、目を丸くした。
三塁走者だった初回1死の場面では、正面の二ゴロで相手野手が一塁への送球動作に入った瞬間にスタートし、本塁を陥れる好走塁。“機動破壊”を代名詞とするライバルのお株を奪った。1点差に迫られた九回1死からはマウンドに向かい、好救援も見せた。
4季連続となった県決勝での高崎健康福祉大高崎との対戦をすべて制し、15年春も含めれば5連勝。「ウチは守備のイメージが強いけど、打てるんだという印象も与えたかった」と狙い通りの結果を出した丸山は「夏が本番。夏に勝てるようにやっていきたい」と、気合を入れ直した。