「ソフトバンク－ロッテ」（３１日、ヤフオクドーム）

　ロッテ・伊東監督が試合前のミーティングで全選手、コーチ陣を集めてチームの結束を呼びかけた。

　「１年間、いい時も悪い時もある。お互いを信頼し、裏切りだけはやめて結束してやって行きましょう」と話し、さらに「お互いに不平不満は言わないでおきましょう」と力強い声で訴えた。

　そしてコーチ陣、選手たちと一人一人とハグして場を大いに盛り上げた。自分の思いを正直に相手にぶつけることで生まれる連帯感。伊東監督らしい気配りも相まって、高揚感に満ちた“出陣式”となった。

　冗談で、「担当記者ともやろうか？」と一言。周囲を取り囲んだ記者たちの顔を眺めて笑いを誘った。

　２８日には自宅で恒例となっている「鯛（たい）」でのお祝いを行った。知人から特大の鯛が届いたそうで、お金を支払おうとしたが、「優勝してください」とサービスしてもらったという。

　もちろん、刺し身や塩焼きで鯛を心ゆくまで堪能した。「優勝してまた鯛をいただけるように」と伊東監督は改めて気合を入れていた。