11回193球後に左肩痛…福井工大福井エース摺石、登板回避
「選抜高校野球・2回戦、高崎健康福祉大高崎10-2福井工大福井」(28日、甲子園球場)
死闘の影響は大きかった。高崎健康福祉大高崎(群馬)との再戦に臨んだ福井工大福井は、エース摺石達哉投手(3年)が193球を投げた前試合後に左肩痛を発症して登板回避。代わって先発した加藤功海投手(3年)が3回2/3で9失点と崩れた。
加藤は摺石から「走者はあまり気にしなくていい」と助言を受けたが、初回先頭打者の安打、盗塁から大量失点。「自分が悪い。緊張しました。思うような球が行かなかった」と、甲子園初登板で力を出しきれなかった。
摺石は超音波治療などで回復に努めたものの実らず、「投げたかったが痛みが強かった。加藤は初めてで仕方ない」と仲間をフォロー。過酷な経験にも「延長まで行けたのはよかった。走者を気にしたら自分の投球ができないのが分かったので克服したい」と、視線を夏に向けた。