「選抜高校野球・１回戦、日大三５－１２履正社」（１９日、甲子園球場）

　履正社（大阪）が日大三（東京）との注目の一戦を打撃力で制した。５－５で迎えた九回、２死二塁から２番・溝辺の左前適時打、３番・安田の左越え適時二塁打、４番・若林の適時内野安打とたたみかけて３点を勝ち越し。さらに代打・白滝が満塁一掃の右越え三塁打などで、この回一気に７点を勝ち越した。

　初回に２点を先制されたが、三回に西山の左越え適時二塁打で１点を返すと、五回は１死二、三塁から１番・石田が中越えに逆転の３ランを放った。七回には溝辺の左前適時打で１点を加えた。

　日大三はエース左腕・桜井が九回に先頭の８番・片山をストレートの四球で出したところで交代し中堅の守備へ。その後にマウンドへ戻ったが、履正社打線につかまった。

　打線は初回、先頭・井上が四球で出て二盗後、２番・大西の右中間適時三塁打で１点。２死後、比留間の中前適時打でこの回２点を先制。２－４の七回は３番・桜井の右線２点二塁打で１点差に迫り、八回は９番・津原の右中間適時三塁打で５－５の同点に追いついたが、直後に突き放された。