報徳学園・西垣、2試合連続で右膝に打球受けるもマウンド譲らず
「秋季高校野球兵庫大会・3回戦、報徳学園-東播磨」(22日、明石トーカロ球場)
来年のドラフト候補に名前が挙がる報徳学園・西垣雅矢投手(2年)が、2試合連続で右膝に打球を受けるハプニングがあった。試合は三回表の攻撃終了後、雨脚が強まりノーゲームに。それでも右腕は「投げたかったです」と唇をかんだ。
初回、2死一、三塁から相手打者が放った痛烈なピッチャー返しが西垣の右膝を直撃した。ボールは一塁側ファウルグラウンドに転がり、本人は激痛で表情をゆがめ、ベースカバーに向かえないほどの衝撃だった。
これが投手強襲内野安打となり先制点を献上。すぐさま相手チームの一塁ベースコーチと自軍の選手がコールドスプレーを持って駆け寄ったが、西垣は手で制した。審判員も心配そうに近寄ったが、かたくなにマウンドを譲らなかった。
試合後にはアイシング治療を施しながらも「大丈夫です」と気丈に振る舞った右腕。19日に行われた津名戦の初回にも右膝に打球を受けた。「2試合連続で打球が当たったのは初めてです」と苦笑いを浮かべ、24日に仕切り直しとなるゲームへ向け「直球はいい感じで投げられていた。一戦、一戦、先を見ずに投げたい」と語った。