「ロッテ０－３ソフトバンク」（１３日、ＱＶＣマリンフィールド）

　３年連続の日本一を狙うソフトバンクは最高の形で前半戦を終えた。ロッテに快勝して４連勝で締め、貯金を驚異の３０に伸ばした。２位・日本ハムに６ゲーム差をつけた工藤監督は「貯金は想像よりはるか上。十分な戦い」と満足そうに話した。

　この日の主役は８回３安打無失点の好投で無傷の８勝目を挙げた千賀。序盤から１５０キロ超の速球を連発。変化球の切れも抜群で、三回まで一人の走者も許さない。唯一、得点圏に走者を背負った六回２死二塁では加藤をフォークボールで空振り三振に切った。三塁を踏ませず無四球。プロ初完封は今季３度目のお預けとなったが「投げたかったけど、チームの勝利が優先」と胸を張った。

　史上最速で優勝へのマジックナンバーを点灯させることはできなかったが、４月１９日に首位に立ってからはその座を譲らず、圧倒的な強さが目立つ。工藤監督は走攻守でダントツの面はないとしながらも「誰も勝ちを諦めない。チームとしての総合力は昨季より上がっている」と後半戦への手応えを口にした。