選手会、WBC開催の来季開幕延期訴え

 日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が13日、都内で行われ、ソフトバンク・内川聖一外野手(33)、ロッテ・角中勝也外野手(29)ら7選手が出席。来年3月開催予定の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)後に、開幕までの調整期間を求めた。現状で来季開幕は3月31日の見通しだが、選手会側は4月7日の開幕を要望している。

 前回5月16日の事務折衝では、来季開幕予定を伝えられた選手会側がWBCの大会期間中に出場機会の少なかった野手や、投手の調整が難しいことなどを理由に、代表選手帰国後の調整期間確保へ開幕戦を遅らせるよう要望していた。

 13年第3回大会は準決勝敗退により3月19日に帰国。開幕は3月29日だった。17年第4回大会の日程は未発表だが、過去3大会に沿って決勝進出時は3月24日帰国を想定。約1週間後にシーズン開幕を迎えることになる。

 この日、改めて選手の意見を伝えるために出席した過去2大会で主力の内川は「WBCもシーズンもベストで臨みたいのが選手の本音だと思う」と説明。前回は主に代打出場の角中も「実戦感覚は、ほぼゼロで開幕となった」と訴えた。

 選手関係委員長を務める広島・鈴木清明本部長は「いろんなことを踏まえ決めている。春休みの子どもたちは大事な部分」と開幕日設定の理由を伝えたが、角中は「ファンを言い訳にしている。ファンは本当にそう思っているか疑問」と話す。

 ただ日程の大枠が決まっている段階で挙がった異論に、開幕日の変更は困難な状況。「今の日程で(選手を)どうフォローできるかわれわれも考える」と鈴木本部長。正式決定を予定している7月の実行委員会まで、双方の調整を続けていく。

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